TKS

いのちをげんきに、社会にいいながれを。

生物多様性とTKS

水の技術を
深めながら、
いのちのそばで
できることを。

かたちを変えて柔軟に変化する、水――
TKSは人の暮らしを支える水の価値を見つめ続け、水の真のチカラを信じてきました。

私たちが、水にならうべきこと。
目的のために、変化すること。

TKSは、開発そのものだけでなく
水の質を決める地球環境にも意識を向けて
変化と挑戦を続けています。

その開発は、人間だけでなく、
地球に生きるほかの
いのちの役にたっているか。
今だけでなく、未来も支えていくための
開発だろうか。

その問いをたいせつに、水のかたちを、
泡に託して地球規模で課題となる生物多様性というテーマに取り組んでいきます。

TKS
生物多様性宣言2024

  • 1

    TKSはファインバブルで、生物多様性の課題にも取り組んでいきます

  • 2

    生物多様性へ貢献していくために、より一層、研究開発に力を入れていきます

生物多様性とは

40億年

生き物たちの多様な個性とつながりのことを、生物多様性といいます。地球上の生き物は、その進化の歴史をたどると、40億年前にうまれ、現在までさまざまに変化しながら生命をつないでいると考えられています。

3,000万種

進化の過程でうまれた生き物の種類は、3,000万種といわれています。これらの生命は一つひとつに個性があり、すべてが直接もしくは間接的にかかわりをもって存在しています。1993年に発効した「生物多様性条約」では、生態系・種・遺伝子の3つのレベルの多様性を定義しています。

生物多様性の
恩恵を受ける
わたしたちの暮らし

生態系がうみだすいくつもの営みによって
暮らしが支えられ、
わたしたちは生命をつなぐことができています。

  • 生態系のバランスにより
    暮らしの基盤ができる

    呼吸をして、水を飲み、運動する――こうした生命の生存基盤は多くの生き物の営みによって支えられています。植物が光合成によって酸素をつくり、森林が大地の水を上手に循環させる役割を果たし、生態系が保たれることで、暮らしに恵みがもたらされています。

  • 生態系がうみだす
    多様な原材料が
    食料や医薬品などの
    生成に役立つ

    多くの生き物の遺伝的な情報も生活の中で利用されています。たとえば、生薬が多様に存在しているからこそ薬の種類が豊富に確保でき、けがや病気の治癒につながり、わたしたちは生命活動を続けることが可能となっているのです。

  • 多様な自然・文化が
    長きにわたり紡がれていく

    海岸沿いで育まれてきた漁業が育んだ食文化や、山あいの町で受け継がれてきた伝統工芸など、南北に長い日本では、地域ごとに異なる、個性的で多様な自然を生かした営みがいまも息づいています。

地球のいのちにせまる
4つの危機

生物多様性の恩恵を受けて
わたしたちの生命活動が保たれている一方で、
人間本位の社会発展のなかで、
いま、生物多様性の維持が難しくなっています。

  • 1

    開発や乱獲による危機

    大規模な土地開発や動植物の過度な採取によって、種の減少やかたよりにつながることがあります。また、埋め立てなどにより、生物の生息環境を減少させ、ときには破壊してしまうなど、人間活動が自然環境に悪影響を及ぼしている実態があります。

  • 2

    耕作放棄地の増加による危機

    農地として利用することを目的に耕してきた土地を使わなくなったことで、土壌など生態系のバランスが崩れ、里山に暮らす生き物の生息環境を守ることができなくなっています。絶滅の危機にさらされる種がある一方で、急激に増殖する種もあり、人間の生活圏では農作物を消費され、農地を荒らされてしまう被害が出るなどしています。

  • 3

    外来種による危機

    在来種よりも生命力が強い外来種が混入することで、在来種の生息が難しくなったり、両方の種が交雑して遺伝的なかく乱をもたらすなど、日本古来の種を守ることが困難になっています。

  • 4

    地球温暖化による危機

    気温上昇により、摂取する食物の生育に影響が出たり、住環境が確保できなくなるなどして、動植物は絶滅のリスクが高まるといわれています。

藻場が
豊かにあることで
CO₂削減と
生物多様性の
維持につながる

COLUMN

森林減少に、
「ブルーカーボン」という
救世主

政府が目指す「2050年カーボンニュートラル」社会にむけて、二酸化炭素の排出量を減らすだけでなく、排出された二酸化炭素を吸収する取り組みが急がれています。そこで注目されているのが「ブルーカーボン」です。
海藻などに吸収・固定された二酸化炭素由来の炭素のことを「ブルーカーボン」と呼び、二酸化炭素の新たな吸収源と言われています。藻が集まる「藻場」が豊かにあることで、海から二酸化炭素を積極的に吸収することができます。
日本の国土では、高度成長期に植林された木々が成長し、木材利用のための森林伐採が進んでいくなか、今後森林による二酸化炭素の吸収量が減ってしまうことが考えられます。
だからこそ、海に囲まれた日本ならではの地形を生かして、藻による二酸化炭素の吸収量を増やすことが、これからの日本の環境維持に大きく役立ちます。さらに、藻場の造成を推進することで、海中の様々な生物に産卵場所などを提供することもできます。藻は光合成も行い、海中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給。多様な海中生物の生命維持に貢献することができます。

出 典

環境省 みんなで学ぶ みんなで守る 生物多様性
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/index.html

読売新聞オンライン「国内の海草・海藻が炭素36万トン吸収…「ブルーカーボン」世界初算定、国連に報告へ」2024年1月16日掲載
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240116-OYT1T50118/

※いずれも2024年5月取得

トピックス

水のいのちに貢献し、生態系にめぐみをもたらす 
TKS環境トピックス

  • 実入りのないウニ

  • 身が入ったウニ

水素社会の「廃酸素」を
ウルトラファインバブルにすることで
磯焼け対策で駆除する“ウニ”が変身

水素は水から生まれて水に還る「CO2フリーの再生可能エネルギー」として最も注目されているエネルギーです。 水素社会が加速して水素製造が増えると、副産物として生成される酸素が大量に廃棄される可能性があります。 本研究では酸素をウルトラファインバブルとすることで、駆除するやせたウニ(ムラサキウニ)を効率的に育て、 商品価値を生み出すこと、そしてその経済的なメリットにより、食害であるやせウニの駆除を推進することを目指しました。

2024年5月25日
三井共同建設コンサルタント株式会社との共同研究成果
「P2G廃酸素の活用を想定した酸素曝気とウルトラファインバブルによるウニ蓄養実験」

徳島県美波町で消滅しつつある
「海のゆりかご藻場」の再生を応援

美波町はアカウミガメが産卵に訪れる町としても知られる自然豊かな町です。しかし、美波町日和佐町漁協の海域においてもこの20~30年で藻場が急速に衰退しています。当社は2023年11月8日に「生物多様性の保全と地方創生に貢献する支援」として徳島県美波町へ企業版ふるさと納税を活用した寄附を行いました。美波町が進める「藻場をおこす、未来をつくる」取組みに活用され、生物多様性の保全と地方創生に貢献する支援となります。今後も「水」を通じて社会貢献に繋がる活動を応援します。

TKSが企業版ふるさと納税で徳島県美波町へ寄附、
消滅しつつある「海のゆりかご藻場」の再生を応援

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